まんねん堂は昭和7年、東京の下町台東区に店をかまえました。
創業当時、台東区周辺の下町には歴史と伝統、そして卓越した技術を継承するたくさんの
駄菓子職人がおり、「べっ甲飴」に「はっか棒」、「翁あめ」に「有平糖」など、素朴であ
りながら職人技の光る駄菓子が作られていました。
しかし時代につれ、駄菓子は大量生産の新しいお菓子に押され、職人も高齢化や後継者不
足などの理由で年々数が減ってきました。
職人がいなくなると技術も失われ、長い年月人々から愛され、親しまれた伝統的なお菓子
も姿を消してしまいます。
まんねん堂は、「何とかして駄菓子を守りたい」という気持ちから、下町の駄菓子職人を
守り、昔から変わらない味を守っています。
食べ比べていただくとお分かりいただけると思いますが、同じ駄菓子でも大量生産のもの
と、まんねん堂のものでは「甘さ」ひとつをとっても質が違います。
たくさん食べても飽きず、後味が良い駄菓子は、材料も技術もできるだけ昔ながらの製法
で作られた駄菓子ならではのものです。
家族揃って一家団欒のひと時、日々の生活の中に東京の下町の家庭にはいつでもそばに駄
菓子がありました。お祖父ちゃん、お祖母ちゃんからお孫さんまで、お菓子ひとつで同じ
時間を共有でき、笑顔が生まれる。
駄菓子にはそんなパワーがあると思っています。
江戸の時代から続く、江戸駄菓子の基本 「金花糖(きんかとう)」。
まんねん堂では、この「金花糖」になみなみならぬ思いを持って販売しております。
お菓子の根本ともいえる「金平糖」や「べっ甲飴」などでも製法が日々進化し、改良され
ているなか、「金花糖」の作り方は当時のまま。
日進月歩の今日、これだけの伝統と歴史を持つ駄菓子は他にありませんし、実際に現在で
も「金花糖」を製造・販売しているところも、ほんの一握りです。
歴史と伝統、そして高い技術を持ってつくられた「金花糖」をお客様へお届けできること
をまんねん堂は誇りに思います。